マスクをかける女性

花粉症は、スギやヒノキといったアレルゲンが体内に入り、抗体をつくることによってさらに過敏に反応し、ヒスタミンを放出することでかゆみや鼻水などの症状を引き起こしています。これらの症状を抑えるには抗ヒスタミン薬の使用をするのが適しており、花粉が飛散する前に抗ヒスタミン薬を服用することが大切になります。抗ヒスタミン薬のザイザルは、眠気などの副作用がでることはあるのですが、その分効果も高い薬です。

ザイザルの成分や服用方法

抗ヒスタミン薬のザイザルの主成分はレボセチリジン塩酸塩です。レボセチリジン塩酸塩は、ヒスタミンとヒスタミンの受容体が結合するのを防ぐだけでなく、ヒスタミンが放出されるのを防ぐこともできます。アレルギー性鼻炎や湿疹、皮膚炎や蕁麻疹に効果があり、服用して1時間ほど経つとピークに達して、その後7時間ほどは効果が強い状態のままになります。

ザイザルはジルテックの改良薬です。ジルテックは効果も強いが副作用も出やすい薬で、主成分はセチリジンです。有効成分であるレボセチリジンは、ジルテックのセチリジンの効き目の強いところだけを抽出しており、少ない量でも効果が出やすくなっています。効き目の強い部分だけを取り出しているので、効果は強いのに眠気はさほど起こらないといった薬になっているのです。

形状は白く、細長い薬で、1日1回5mgである1錠を就寝前に服用するのが基本です。1日に最大で10mgは服用できるのですが、よほど効果がない時以外は1錠の服用にしてください。ドライシロップ状のものもあり、ドライシロップの場合は6か月から使用することができます。

副作用には眠気や倦怠感、吐き気や口の渇きといったことが生じることがあります。ですが頻度はとても少ないです。さらに、低確率ではあるのですが、肝機能障害が起こることもあります。そしてまれに幻覚や失神、攻撃性や無力症といったことがあり、このような副作用はザイザル特有のものと言えます。

ですが、第二世代抗ヒスタミン薬の中でも大変バランスが良く、副作用と効果の強さは同じぐらいです。効き目が強い分眠気も起こりやすいのですが、服用する時間に気を配れば、さほど気になる副作用ではありません。どの薬にも副作用はあり、上手に付き合っていくことで様々な症状を抑えることができます。

なお薬の服用期間は、ウイスキーやブランデーといったアルコールの飲酒は避けるようにしてください。倦怠感や眠気が強く出てしまうことがあります。花粉症の時期は飲み会などが開かれることが多いのですが、服用している場合はできるだけ飲酒をしないようにしましょう。薬を服用していなくても花粉症の症状が出ている時は、アレルギーの症状もひどくなる傾向があるので、飲酒を控えるようにします。

寝る前に飲んで副作用のデメリットを減らす

ザイザルの副作用の中で最も出やすいのは眠気です。起きてしまう原因は体の仕組みが関係しています。体では花粉は異物としてとらえられており、花粉が体内に入ると抗体を作ります。その後、再び花粉が入った時、それを排除しようと今度は過剰に反応してしまいます。過剰に反応した際に出るのがヒスタミンなどの物質で、ヒスタミンには脳の覚醒作用があるので、それを抑える抗ヒスタミン薬は眠気をさそってしまうのです。

薬の効果の出方は服用してから24時間効果が持続しますが、約1時間で血中濃度がピークに達し、それから7時間は薬の作用が強く出ています。そのためだいたい8時間は眠くなりやすく、その時間帯がちょうど生活をする時間帯と重なると眠いのが我慢できないほどになってしまうのです。副作用である眠い症状が、睡眠時間と重なることでデメリットを減らすことができるので、就寝前に服用すると良いでしょう。就寝前に服用すると鼻水や鼻づまり、くしゃみや目のかゆみといった症状を次の日の晩まで抑えることができます。

なお、就寝前に服用すると、薬の効果が良く出ている時間帯に朝を迎えます。花粉症などのアレルギー症状は、特に朝に辛い症状が出やすいので、朝まで効果が持続しているザイザルは、花粉症などのアレルギー症状においては最適な薬でもあるのです。そして効果は睡眠中に良く出るので、睡眠の質も良くなりぐっすり眠れるようになります。ぐっすり眠るとストレスも軽減され、免疫力が低下しにくくなり、症状もあまりひどくなりません。自律神経を整え免疫力を高めるには、ストレスをためないことが一番であるので、睡眠をしっかり取るということはとても大切なのです。眠くなる作用はありますが、朝の目覚めは良いので、たとえ朝まで効果があったとしても目覚める際にはスッキリと起きることができます。

そしてすでにアレルギーが出てしまっている場合にも強く抑えることができます。鼻水が辛いという時やくしゃみが止まらないといった時に使用することで、速やかに軽減することができ、生活を快適に過ごせるようになります。寝る前に服用することで効果的に力を発揮する薬であり、寝ている間に薬のピークを持っていきたいため、服用する場合は起きる時間を逆算して服用時間と合わせてみても良いでしょう。

ザイザルと他の薬の飲み合わせ

ザイザルには併用するのにあたって注意しなくてはならない薬剤があります。飲み合わせに注意が必要なのは、まず喘息の治療薬として使用されることの多いテオフィリン系の薬やリトナビル、ピルシカイニド塩酸塩水和物、そして中枢神経抑制剤です。これらの薬は相互作用が出てしまうことがあり、薬の作用が強くなってしまうことがあります。

飲み合わせに関しては、一般的に市販されている総合風邪薬や胃薬、乗り物酔いの薬も相互作用を高めます。そしてよく使う市販の点鼻薬も同成分が含まれているので眠くなることが多いです。市販の胃薬に関しても鎮痛けいれん作用のある成分が含まれていることがあり、この成分によって口の渇きや便秘といったことを引き起こす可能性があります。

薬の効果が強く出てしまう主な症状には、眠くなるといったことや倦怠感があげられます。喘息も一種のアレルギー症状で、アレルゲンが気管支に作用することで気管支が狭くなり、ゼイゼイとした胸の音がし、息苦しくなります。アレルギー症状ですので、花粉症と同じ時期になることは多く、薬を多数併用することもあります。ですがこの併用は大変難しく、自分勝手にいろいろと考えて行えることではありません。もし、花粉症以外の症状があり、飲み合わせに不安がある場合は医師や薬剤師に相談をすると良いでしょう。特に、市販薬の場合は注意が必要で、市販薬にもきちんと成分が書かれていますが、たくさんのものが含まれていて、どれが危険なのか判断がしにくい部分があります。市販薬との併用を考えている場合はより一層の注意が必要です。

そして定期的に肝機能検査をすることも大切です。抗ヒスタミン薬の場合、まれではありますが、肝機能に関する症状が出ることがあり、総ビリルビン上昇などが起こることがあります。肝臓の機能は不具合があっても自分で気が付くことは少ないです。仮に気が付いたとしてもその時にはすでに黄疸などの他の症状が出ていることもあり、気が付くのが恐れ治療に時間がかかることもあります。こういったことを防ぐには、定期的に肝機能検査をするのが良いので、医療機関を受診し、薬の服用期間が長い場合は検査を行うようにしましょう。

ザイザルは花粉症を効率よく改善していくことができ、鼻水や鼻づまりといった鼻炎に関する症状に効果的に効く薬です